
AR 開発へようこそ
Tutorial
Beginner
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Unity Technologies

AR アプリケーションの開発は楽しくエキサイティングですが、自分のポートフォリオを拡大し、XR 業界への一歩を踏み出すための手段でもあります。
このチュートリアルでは、AR という分野、この学習体験から学べること、始めるために必要なものについて説明します。
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1. 概要
AR 開発の世界へようこそ!
このチュートリアルでは、AR という分野、この学習体験から学べること、始めるために必要なものについて説明します。
著名なクリエイターたちの話を聞く
Unity を使用した AR 開発の旅を始める前に、その旅の先を行く人たちの話を聞いておくと役に立ちます。
以下のビデオでは、何人かの著名なクリエイターが、AR の世界で働くとはどういうことなのかを語ります。
2. AR Development パスウェイで行うこと
AR Development パスウェイの最初のステップとしてこのチュートリアルを受講される皆様、おめでとうございます!この先にはたくさんのエキサイティングな AR 体験が待っています。以下に、このパスウェイで行うことの概要を示します。
ミッション 1:AR 入門
この最初のミッションでは、初めての AR アプリケーションをビルドし、お使いのモバイルデバイスにインストールして、すべてが適切に動作していることを確認します。このミッションにはすぐに取り組みます。
ミッション 2:AR フェイスフィルター
このミッションでは、独自の AR フェイスフィルターアプリケーションを作成する方法を学びます。まず、マテリアルと 3D モデルをユーザーの顔に適用する、シンプルなフィルターを作成します。
次に、ユーザーがさまざまなメガネを選択、カスタマイズ、視覚化できる、よりインタラクティブなアプリケーションを作成します。
ミッション 3:AR マーカーと平面
このミッションでは、ユーザーの物理環境に反応する AR アプリケーションを作成します。まず、マーカーベースのアプリケーションを作成します。このアプリケーションは特定の画像を認識し、その上にインタラクティブな 3D モデルを投影します。
次に、平面を検出し、ユーザーが自分の机、床、壁の上にポータルをスポーンできるアプリケーションを作成します。
ミッション 4:AR 体験のデザイン
この最後のミッションでは、AR 体験のデザインスキルをテストします。エイリアンが羊を誘拐するという既存のデスクトップゲームを、モバイル AR 向けに適応させます。
3. この学習体験の対象者
このコンテンツは、Unity を使用してモバイル AR 体験を作成したいと考えているすべての人を対象としています。より具体的には、以下の学習者を念頭に置いて設計されています。
- 他のプログラムで AR フィルターを作成したことがあるが、Unity を使用して現在の AR スキルの幅を広げ、よりカスタマイズされた AR 体験を開発したいと考えている方。
- AR 以外の種類の Unity 体験を作成したことはあるが、AR 向けの開発に関心をお持ちの方。
- AR アプリケーションを楽しんで使っていて、自分で作りたいと考えている方。
このコースは、エディターや 3D 空間のナビゲーションといった、Unity に関する基本的知識があることを前提としています。まったく初めて Unity に触れる方は、最初に Unity Essentials パスウェイを確認されることをお勧めします。ビジュアルスクリプティングについての知識は必須ではありませんが、あれば役立ちます。
4. AR とは
これを読んでいる皆さんはおそらく、AR に精通していて、すでに独自の AR アプリケーションを開発したことすらあるかもしれません。しかし念のため、ここで簡単な定義を説明しておきます。拡張現実(AR)とは、デジタルで作成したコンテンツをユーザーの現実世界の環境の上にオーバーレイすることです。
イメージしやすくするために、いくつかの Made with Unity の AR アプリケーションを確認してみましょう。
AR とその他の種類の XR
AR は、より広範なカテゴリであるエクステンデッドリアリティ(XR)の一部であり、XR は AR、VR(仮想現実)、MR(混合現実)を包括する用語です。
- VR は、ユーザーの視野全体をバーチャルな視野で置き換えます。これは、自分の周りの世界が見えたままでその上にバーチャルコンテンツが重なる AR とは異なります。Made with Unity の VR プロジェクトの例をいくつかご確認ください。
- MR は、AR と VR の要素を含めることができるため、3 つの中で最も広義な用語です。AR、MR、VR は、一方の端に現実の物理環境があり、もう一方の端に完全な仮想環境がある現実-仮想連続体に沿っていると考えると最もわかりやすいでしょう。
このフレームワークでは、VR は仮想側の領域により近く、AR は現実側の領域により近く、MR にはこれら 2 つの間の領域のほとんどが含まれます。
何人かの著名なクリエイターの話を聞く
これで AR がどのようなものであるかはわかりましたが、AR のどのような点が特別なのでしょうか?以下のビデオでは、何人かの著名なクリエイターが AR と他の形式のデジタルメディアとの違いについて語ります。
5. AR アプリケーションの状況
新しい体験の開発を始める前に、すでに世に出ている AR 体験の範囲について知っておく必要があります。既存の AR アプリケーションを知ることで、独自のものを開発するのに役立つ背景知識が得られます。
実際に試せるさまざまなカテゴリの AR 体験のリストを以下に示します。カテゴリごとに 1 つ以上を試してみてください。
1. AR フェイスフィルター
これらのアプリケーションは、人間の顔を認識し、特定の顔のパーツの上にデジタルコンテンツをオーバーレイします。
- フィルターを利用できるソーシャルメディア(Snapchat、Instagram、TikTok)
- 面白いフェイスフィルター(「FaceLab」iOS | Android、「Banuba」iOS | Android)
- メイクとヘアのフィルター(「YouCam メイク」iOS | Android)
2. マーカーベース AR
これらのアプリケーションは、特定の画像、パターン、または QR コードを認識し、その画像の上にコンテンツをオーバーレイします。
- マーケティングとゲーム(「Pizza Hut Pac Man」)
- 追加情報の提供(名刺、医療デモ)
- アート(「Artivive」デモ | iOS | Android)
- ユーティリティ(「Inkhunter」デモ | iOS | Android)
3. マーカーレス AR
マーカーベース AR とは異なり、マーカーレス AR は、ユーザーの 3D 環境内でコンテンツを正しく方向付けて保持するのに特定の画像を必要としません。
- ユーティリティ(「Google 翻訳」の AR デモ | iOS | Android)
- デザイン(「Houzz」デモ | iOS | Android)
- ゲーム(「Angry Birds AR」 iOS | Android)
4. 位置情報ベースの AR
上記のどれとも異なり、これらのアプリケーションは GPS 位置情報を考慮し、多くの場合それを環境のスキャンと組み合わせて、シーン内でコンテンツをオーバーレイします。
- 観光(「World Around Me」デモ | iOS | Android)
- 教育(「Stellarium」デモ | iOS | Android)
- エンターテインメント(「Pokemon GO」デモ | iOS | Android)
AR 体験を評価する
上の例を念頭に置いて、少し時間を取って以下の質問について考えてみましょう。
- これらのアプリケーションで繰り返し使用されているのはどのような機能ですか?
- AR はどのような種類の体験に最も適したソリューションでしょうか?
- AR がまったく機能しない用途は(もしあるとすれば)どのようなものですか?機能しない場合、その理由は?
- メディアとしての AR のアフォーダンスと制約は何ですか?
何人かの著名なクリエイターの話を聞く
以下のビデオでは、何人かの経験豊富な AR クリエイターが、常に変化する AR の状況に対応していく方法について語ります。
6. AR のシステム要件
AR の体験と開発に使用できるハードウェアは多岐にわたります。このコースでは、モバイルデバイスのカメラと画面を使って AR を体験する、ハンドヘルド ARに的を絞って学習します。
この学習体験ではハンドヘルド AR に焦点を当てますが、ハンドヘルド AR とヘッドマウント AR の間には理解しておくべき非常に重要な違いがあります。
ヘッドマウント AR
ヘッドマウント AR では、ユーザーが実際にデバイスを頭に装着し、目を覆うレンズを通して AR を体験します。
写真: My name is Yanick 撮影、 Unsplash 掲載
多くの企業が、それぞれ独自のテクノロジーを使用したヘッドマウント AR デバイスを提供しています。有名なヘッドマウント AR デバイスを以下にいくつか示します。
現在のところ、これらのデバイスはほとんどの人にとって非常に高価であるため、個人ユーザーよりも企業をターゲットにしています。
この学習体験では、ヘッドマウントデバイス向けの開発は学習しません。
ハンドヘルド AR
ハンドヘルド AR では、ユーザーは自分のハンドヘルドデバイス(通常はスマートフォン)を手に持ち、カメラを何かに向けて、デバイスの画面に AR コンテンツを表示します。
ほぼすべてのハンドヘルドデバイスは、Google の Android オペレーティングシステムか、Apple の iOS オペレーティングシステムのいずれかで動作します。米国では人口の約 50% が Android デバイスを所有し、50% が iOS デバイスを所有しています。世界全体で見るとその割合は大きく異なり、85% 近くが Android を使用し、iOS を使用しているのは 15% のみです。Unity ではどちらのプラットフォーム向けのアプリケーションも簡単に開発できますが、設定とデプロイのプロセスは対象のデバイスによって異なります。
これから始めるチュートリアルでは、以下のいずれかのデバイスと、それをコンピューターに接続するためのケーブルが必要になります。
- iOS 11.0 以降を実行している iPhone X 以降(iOS のバージョンを確認するプロセスについては、こちらをご覧ください)。
- Android 7.0 Nougat 以降を実行している Android デバイス(Android のバージョンを確認するプロセスについては、こちらをご覧ください)。
7. コンピューターのシステム要件
ほとんどのスマートフォンが iOS か Android のいずれかで動作するのと同様に、ほとんどの人のコンピューターは MacOS か Windows のいずれかで動作します。
MacOS を実行しているコンピューター(Mac コンピューター)では、Android デバイスと iOS デバイスの両方にアプリケーションをデプロイできます。しかし、Windows を実行しているコンピューター(Mac コンピューター以外のほとんどのコンピューター)では、Android デバイスにのみアプリケーションをデプロイできます。Windows コンピューターを使って iOS デバイスにアプリケーションをデプロイすることはできません。そのプロセスには MacOS とのみ互換性がある、Xcode というプログラムが必要だからです。
重要: Windows を実行しているコンピューターと iOS を実行しているモバイルデバイスのみをお持ちの場合は、AR プロジェクトをテストできません。それ以外の組み合わせであれば問題ありません。
8. 次のステップ
ここまでで、AR の世界と、この学習体験の残りの部分で学べることについて説明しました。次のチュートリアルでは、必要なソフトウェアをすべてダウンロードし、新しい Unity プロジェクトを開いて、AR 開発に向けた準備を行います。