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public キーワードと継承の概要

このチュートリアルでは、以下の活動を行います。

public キーワードと、これがコードの中で果たす役割を調べる

変数を public にして、Unity エディターでアクセスする

継承と派生クラスの概念を学ぶ

このチュートリアルを終えると、SpawnerSample スクリプトで使われているライフ回復ポーションのカスタムエフェクトを作成するために必要な知識が身に付きます。

では、コードを整理するためのものとして class キーワードの役割について説明しました。そこでは、もう 1 つのキーワードである 

 をすでに目にしました。SampleSpawner スクリプトでは、SpawnerSample クラス内に記述された ObjectToSpawn 変数の前には public キーワードが付いています。

デフォルトでは、クラス内のすべての要素は private です。これは、要素を持つクラス自身からのみアクセスできることを意味します。一方、クラス、関数、または変数の前に 

 キーワードを追加すると、他のクラスからもそれにアクセスできるようになります。

公共（public）のものは積まれているものに簡単に触れられる屋根のない荷車に載っている。一方で、私的（private）なものは屋根付きの荷車にしまってある、と考えることができます。

publie と private の違いを理解する

public 変数と private 変数の違いを示す例を見てみましょう。

以下のスクリプトについて考えてみてください。


この状態だと、別のスクリプトの中でドット演算子を使用して、float 型変数 

 にアクセスすることはできません。

これは、

がデフォルトで private であるためです。

 キーワードが付けられていないため、そうなります。ですので、x にはクラス Vector3 内の関数のみがアクセスできます。

private 変数の例を確認する

LootAngle コンストラクターと NextAngle 関数を public にして、Unity エディターで出ているエラーを修正しましょう。


 SpawnerSample スクリプトで、クラス 

 関数 LootAngle の下にある、関数 

（macOS）を押して、変更を保存する。



 Unity エディターに戻り、コンソールウィンドウからエラーが消えたことを確認する。


すばらしいです。コンストラクターと関数にアクセスできるようにすることでエラーが修正されました。

LootAngle 変数を公開する

クラス変数を public にすると、その変数にインスペクターからアクセスできるようになるという、面白い副次的な効果があります。

SpawnerSample スクリプトでは、変数 

は public です。これを Unity エディターで探してみましょう。


 ゲームオブジェクトを選択する。


Spawner Sample (Script) コンポーネント

インスペクターに public にした 

変数のフィールドがあることが分かります。

 キーワードを使用して、他の場所からある変数にアクセスできる必要があることをコンピューターに通知すると、Unity はその変数を公開して、皆さん（または他の誰か）がインスペクターでその値を変更できるようにします。

Unity エディターで public 変数にアクセスする

 変数を使って、配置するオブジェクトとしてプレハブにしたゲームオブジェクトを割り当てることができます。

ゲームの開始時にお金を配置できるように、別のゲームオブジェクトを作成しましょう。


 ヒエラルキーで右クリックしてコンテキストメニューを表示して、

 と選択します。新しいゲームオブジェクトができるので、名前を 

 シーンビューで、移動ツール（ショートカットキー 

）を使い、MoneySpawner ゲームオブジェクトを PotionSpawner ゲームオブジェクトの横に移動する。


がヒエラルキーで選択されたままであることを確認する。インスペクターで、

 オプションを検索し、MoneySpawner ゲームオブジェクトにスクリプトを追加する。

 プロジェクトウィンドウで、 

Assets/Creator Kit - Beginner Code/Prefabs/Tutorial

がヒエラルキーで選択されたままであることを確認する。MoneyLoot プレハブをプロジェクトウィンドウからインスペクターの 

 フィールドにドラッグする。



（macOS）を押して、変更を保存する。

これらの手順を完了するために助けが必要と感じた場合は、最初のチュートリアルに戻って 

配置するオブジェクトを新しく作成する

公開された変数は、スクリプトを編集せずにゲームプレイを調整できるため、非常に便利です。この方法で、以下のような数値を簡単に調整することができます。

装備時にオブジェクトが与えるダメージの量

さまざまなコライダーなど、敵キャラクターとの接触点


公開された値は、コードを書かない人でも変更できるため、非常に便利です。Unity エディターでゲームをプレイしながら調整して、プレイヤー体験のテストや改善に役立てることもできます。

公開された変数を使用してゲームプレイを調整する

これらのチュートリアルで多くのことを学びましたが、もう 1 つ見ておくべきことがあります。

 クラスの宣言をもう一度確認してみましょう。

いま、皆さんはこの行の大部分の意味が分かるようになっています。

 は、他のスクリプトからクラスにアクセスできることを意味するキーワードです。


 は型を作ります。クラスに関連する関数と変数をグループ化できます。




しかし、まだ少しだけ解決していない部分が残っています。「

」とは何を意味するのでしょうか。

進捗状況を確認する

なじみのないタイプやキーワードに遭遇した場合の標準的なアプローチは何だったでしょうか。そう、まず 

Unity スクリプティングリファレンス

最初にヒットする結果には次の定義が見えます。

「MonoBehaviour is the base class from which every Unity script derives.（MonoBehaviour は、すべての Unity スクリプトが派生する基本クラスです。）」

この説明からは、MonoBehaviour がクラスであり、すでに触れたことがあるものであり、すべてのスクリプトがそれから派生していることが分かります。

 はスクリプトであるため、コロン記号は「コロンの前のクラスがコロンの後のクラスから派生する」ことを意味すると推測できますが、C# で何かが「派生」することは実際にはどういう意味でしょうか。

「MonoBehaviour」を検索する

クラスを使用すると、特定のタスクを完了するために必要な変数と関数をグループ化できます。たとえば、Enemy クラスには、ゲーム内の敵を制御するために必要なすべてのものをグループ化できるという具合にです。

ただし、そのクラスのバリエーションや特殊化したものが必要になる場合があります。たとえば、宙を飛ぶ敵と地面を歩く敵が必要な場合があります。これらのデータとほとんどの関数は同じですが、移動を行う関数は異なります。

このコードを効率的に書くには、以下のクラスを書けばよいことになります。

すべての一般的な操作を実行する 

それから派生する他の2つのクラス（


派生クラス FlyingEnemy と WalkingEnemy は、Enemy クラスのすべての関数と変数を自動的に継承（アクセス可能な状態に）します。


派生クラスを考える 1 つの方法は、同じ家族の別のメンバーとして考えることです。

派生と継承の概要

前のステップの例を使用して、継承のコードが実際にどのように見えるかを調べてみましょう。

から派生したものとして識別されます。

 にアクセスするコードを記述できます。

継承の例を見る

Unity のスクリプトは、基本クラス 

から派生しています。これは、スクリプトから基本クラス内で作成された、すべての Unity ユーザーが使用できるさまざまな変数と関数にアクセスできることを意味します。たとえば、以下のものが含まれます。

Transform コンポーネントを含む変数 

ゲームオブブジェクト上のコンポーネントにアクセスできるようにする関数 


これらのデフォルトの変数や関数があることで、一般的に必要なことを行うためにスクリプトを書くために費やす時間を抑え、個別のゲームを作るために必要なコードの記述に集中できるようになります。

MonoBehaviour クラスには含まれているもの

このチュートリアルでは、以下の活動を行いました。

キーワードの役割を確認し、それを使用して SpawnerSample スクリプトの保護レベルエラーを修正した


継承と派生クラスの概念を学んだ


次のチュートリアルではここまで学んだことを応用して、ゲーム内のライフ回復ポーションの効果をカスタマイズを作成します。

Unity Version 2020.3