Analytics の基本的なレポートの作成とその解釈

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Unity Technologies

Analytics の基本的なレポートの作成とその解釈

このチュートリアルでは、Unity ダッシュボードに含まれるデフォルトのレポートを確認し、データを視覚化して整理するためのいくつかの方法を学びます。

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1. 概要

Analytics にはゲームの一般的な指標を表示するために使用できる、いくつかのデフォルトのレポートが含まれています。また、ダッシュボードと SQL の両方で使用できるファネル機能、データエクスプローラー、およびイベントのトラブルシューティングを行う Event Browser も搭載されています。

2. デフォルトのダッシュボードレポート

Unity ゲーミングサービスダッシュボード には、あらかじめいくつかのレポートが用意されています。

Unity ダッシュボードで事前に作成されたレポートを表示するには、Analytics > Dashboards > Game Performance の順に移動します。

このビューには、プレイヤー数およびセッションデータの概要が含まれています。国、プラットフォーム、バージョン、獲得チャネル、および事前に定義されたオーディエンスの条件でフィルタリングすることができます。

これらのレポートの詳細は、以下のとおりです:

  • Daily new users(1 日あたりの新規ユーザー):ゲームから初めてデータを送信したプレイヤー/ゲームをプレイしているユーザーにおける新規ユーザー数を表示します。このチャートを使用して、何人のプレイヤーが新規プレイヤーかを確認できます。このデータはアプリストアを通じてのみ入手できるためインストールやダウンロードとは区別されます。
  • Daily active users (DAU)(1 日あたりのアクティブユーザー/DAU):ゲームに参加しているアクティブプレイヤー数。アクティブプレイヤーとは、セッションを始めたプレイヤーを意味します。DAU とは、特定の 1 日に 1 回以上ゲームに参加したプレイヤーの数です。
  • Monthly new users(ひと月あたりの新規ユーザー):あなたのゲームから初めてデータを送信したプレイヤー数および初めてそのゲームをプレイしたユーザー数を各月ごとに表示します。このグラフで、過去 30 日間に始めてあなたのゲームをプレイしたユーザーの数を確認することができます。
  • Weekly and monthly active users (WAU / MAU)(週/月あたりのアクティブユーザー):ゲームに参加しているアクティブプレイヤー数。アクティブプレイヤーとは、セッションを始めたプレイヤーを意味します。WAU は、過去 7日間にセッションを開始したプレイヤー数です。MAU は、過去 30 日間にセッションを開始したプレイヤーの数です。
  • Session length(セッションの長さ):あなたのゲームをプレイしているプレイヤーの平均セッション時間。このチャートを使って、プレイヤーがあなたのゲームをどのくらい長くプレイしているのか、そしてそれが時間とともにどのように変化しているのかを確認できます。例えば、7 月 18 日の平均セッション時間が 4 分というのは、その日のプレイヤーセッションが平均 4 分であったことを意味します。ありえないようなセッションの長さによって平均値が偏るのを防ぐため、3 秒より短く 4 時間より長いセッションは削除しています。
  • Session per DAU:1 日のアクティブユーザー 1 人あたりのセッション数。このチャートを使って、プレイヤーが 1 日に平均何セッションをプレイしているかを確認できます。例えば、5 月 25 日の DAU あたり平均セッション数が 3 回であった場合、アクティブプレイヤーは毎日平均 3 セッションをプレイしたことになります。

Analytics ダッシュボードのナビゲーションメニューには、さらに多くのデフォルトのレポートが用意されています。これらのレポートによって収益、リテンション、ユーザー獲得に関する詳細な情報が提供されます。Data Explorer (データエクスプローラー)、Custom Dashboard (カスタムダッシュボード)、Funnel (ファネル)、SQL Data Explorer の各ツールでは、独自のチャートを作成することが可能です。

3. カスタムファネルの作成

ファネルfunnels)を使って、FTUE(First-Time User Experience/ファーストタイム・ユーザエクスペリエンス)について詳しく見てみましょう。ファネルは、例えば、ユーザーがチュートリアルを最後まで完了させたかどうか、ユーザーが興味を失うまでに何レベルをクリアしたかなどを知ることができます。

以下の手順でファネルを作成します:

1. ダッシュボードで、Dashboard > Analytics > Funnel の順に選択します。

2. New Funnel を選択します。

3. データの日付範囲、国、プラットフォームなどを選択します。

4. ファネルを動作させるには、最低 2 つのステップを定義します。ステップ 1 では、先に作成した levelCompleted イベントを選択します。

5. Add Parameter を選択して、levelName パラメーターを選択します。

6. EqualTo 検証を選択します。ステップ 1 でのパラメーター値として「level1」を入力します。

7. 右のコピーボタンを選択し、最初のステップをコピーします。パラメーターを「level2」に変更します。

8. Apply を選択して、レポートを実行します。

9. Save Funnel を選択して、ファネルを保存します。

このレポートにより、ユーザーがどのレベル(チュートリアルの画面やゲームのステージ)まで進めたか、概要を知ることができます。

ゲームのレベルは 1 つしかないため、ファネル内の 2 つのレベルのうち、ユーザーは「レベル 1」にしか到達していないことがレポートから読み取れます。

4. データエクスプローラーを使用する

Data Explorer(データエクスプローラー)ツールを使用すると、ユーザー指標やイベントに基づいてデータをフィルタリングして使用したり、プラットフォーム、国、バージョンでグループ化したりすることもできます。

このツールは、SQL クエリを記述するのが苦手なユーザーを対象にしています。事前に定義された指標やイベントに基づいてゲームデータをクエリしたり、ディメンションフィルターを適用したり、特定の値でグループ化して、結果を複数のシリーズに分割したりすることができます。棒グラフ、折れ線グラフ、面積グラフなどのビジュアライゼーションを切り替えて表示することができます。

データエクスプローラーを用いてデータを探索するには、以下の手順に従います:

1. Unity ダッシュボードで、Analytics > Data Explorer と進みます。

2. levelCompleted イベントを追加します。

3. Aggregate by Sum を選択します。

4. Group by None を選択します。

5. Apply を選択すると、レベルイベントの 1 日あたりのイベント数のグラフが表示されます。

ヒント:また、levelName パラメーターでこのイベントをフィルタリングすることができます。

6. Add Parameter を選択します。

7. levelName パラメーターを「level1」と同じ値に設定します。このグラフでは、過去 30 日間にレベル 1 を完了したユーザが表示されます。

8. 日付範囲をご希望の日付範囲に変更します。

9. Save Report を選択します。

10. 後日使用できるようにレポートに名前を付けましょう。

5. SQL Data Explorer を使用する

SQL Data Explorer ツールを使用して、データに対して読み取り専用の SQL クエリを作成して実行し、各種ビジュアライゼーションへのクエリ結果のプロット、Unity Analytics ダッシュボードに追加することができます。こうすることで、他の Analytics 製品では表面化しなかったようなインサイトを得ることができます。

SQL とは、データベースと通信するために使用されるプログラミング言語です。SQL Data Explorer を使用するには、SQL クエリの記述に関する基本的な理解が必要です。

SQL Data Explorer でデータを調べるには、以下の手順に従います:

1. Unity Dashboard に移動し、Analytics > SQL Data Explorer と進みます。

2. 以下の基本的な SQL クエリを入力すると、過去 30 日間の日付別のアクティブ ユーザーを表示することができます。group by および order by 行では、levelName パラメーターを使用して、各レベルを試みたプレイヤーの人数を表示します。

select EVENT_JSON:levelName::STRING, count(distinct user_id) as players
from EVENTS
where EVENT_DATE > CURRENT_DATE-30
AND EVENT_NAME = 'levelCompleted'
group by EVENT_JSON:levelName::STRING 
order by EVENT_JSON:levelName::STRING 

3. X 軸の Event Date を選択します。

4. Y 軸として countLevel を選択します。

5. レポートが完成したら、Save Report を選択します。

6. 表示するデータに応じたレポート名を付けると、今後簡単にアクセスできるようになります。

高度なクエリについては、SQL Cookbook をご覧ください。

6. Event Browser を使用したイベントの検証

ゲームを構築してアナリティクスのイベントを実装する際、エディターが現在使用しているリソースを表示していてもイベントが表示されないなどの問題が発生することがあります。

Event Browser ツールを使用すると、イベントの検証に失敗し、イベントが拒否されている場合にトラブルシューティングを行うことができます。この情報を表示するには、Analytics > Event Browser と進み、Invalid Events を選択します。

この表示には、失敗しているイベントが、その理由と送信されたイベントデータのコピーとともに一覧表示されます。

以下の表は、アナリティクスイベントを実装する際に最もよくある問題とその解決策をまとめたものです。

モバイルデバイスでイベントを取得できない場合は、Charles Proxy を使用するガイドを参照すると、ゲームクライアントから送信されているイベントを正確に確認することができます。

その他の問題が発生した場合は、Analytics フォーラムをご利用いただくか、Unity サポートチケットを作成してください。

7. 次のステップ

Unity Analytics の学習はこれで完了です!Unity Analytics を使用するための Unity プロジェクトの設定方法、標準イベントとカスタムイベントの使用方法、パラメーターの設定方法、Analytics データをダッシュボードで可視化する方法を学びました。

これらのチュートリアルはゲームを開始するのに十分なものですが、さらに深く掘り下げることもできます。ゲームでの Analytics の使用方法については、Unity マニュアル内の Unity Analytics のページを参照してください。

Analytics は、Unity ゲーミングサービス (UGS、Unity Gaming Services ) の一部です。UGS のサブスクリプションで利用できるその他のサービスについては、Unity ウェブサイトの Unity ゲーミングサービスのページをご覧ください。

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