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レッスン 5.3 - ゲームオーバー

前のレッスンで素晴らしいスコアのカウンターを追加しましたが、ゲームの出来栄えを左右する UI 要素は他にもたくさんあります。このレッスンでは、クリックするべき標的オブジェクトがセンサーより下に落ちたときに表示されるゲームオーバー時のテキストを作成します。ゲームオーバーになっている間は、標的が出現しなくなります。また、ゲームオーバーになるとスコアはリセットされます。加えて、ゲームオーバーになった後にゲームをやり直すためのボタンを追加します。

画面下部のセンサーの下にクリックするべき標的が落ちた場合、標的の出現を停止し、画面全体に「Game Over」のメッセージが表示されます。「Game Over」メッセージのすぐ下には「Reset Game」ボタンがあり、このボタンをクリックするとスコアをリセットしてゲームが再起動します。これで、もう一度ゲームを楽しむことができます。

導入

ゲーム終了時に「Game Over」というテキストを表示させたい場合、まずは「Game Over」という新しい UI テキスト要素を作成してカスタマイズするところから始めるのがよいでしょう。

と選択して新しくオブジェクトを作成し、名前を「

（文字揃え）の設定を編集します。

「Wrapping」の設定を「Disabled」にします。

ゲームオーバーのテキストオブジェクトを作る

ゲームオーバー時のテキストが画面に表示されるようになりましたが、今はただそこにあるだけで、視界が遮ってしまっています。一旦非表示にして、ゲーム終了時に再び表示されるようにしましょう。

 オブジェクトを割り当てます。

と、Game Over オブジェクトのテキストがデフォルトで

 で、Game Over オブジェクトのテキストを有効（表示）にします。

ゲームオーバーの文字を表示する

とりあえずゲーム開始時に「Game Over」という文字が表示されるようにしましたが、本当はクリックするべきオブジェクトを 1 つでも逃して、画面外に落ちた時にこの文字を表示させたいものです。

 関数を作成し、ゲームオーバー時のテキストを有効にするコードをその中に

クリックしてはいけないオブジェクト

」タグを追加し、センサーに衝突したのがこの Bad タグの付いたオブジェクトではない場合にのみゲームオーバーをトリガーする条件を追加します。

GameOver 関数を作る

「Game Over」の文字が画面に表示したい時に表示されるようになりましたが、今の状態では文字が表示されてもゲーム自体は続いています。本当の意味でゲームを停止させ、これを「ゲームオーバー」と呼ぶためには、標的の生成を止めて、プレイヤーのスコアの計算も行わないようにする必要があります。

ゲームオーバー時にオブジェクトが出現しないようにするには、

スコアの計算を停止するには、Target.cs の 

」で始まるブロックを追加します。

ゲームオーバーになったらオブジェクトの生成と得点の計算を止める

ゲームオーバーにする仕組みは見事に機能するようになりましたが、ゲームをやり直す方法がありません。プレイヤーがゲームを再度遊べるようにするために、ここではじめて UI ボタンを作成します。

Restart ボタンをちょうどよい場所に配置するため、Game Over テキストを

子オブジェクトの Text を選択して、

再スタートボタンを追加する

再スタートボタンをシーンに追加していい感じになってきました。あとは実際に動作させてゲームを再スタートさせてみましょう。

 オブジェクトをドラッグして 

再スタートボタンを機能させる

再スタートボタンは上手く動くようになりましたが、ゲーム中ずっと表示されていると邪魔です。「Game Over」のメッセージと同じように、ゲーム進行中は再スタートボタンを非表示にしましょう。

 を宣言し、インスペクターで 

 の「Active」チェックボックスの

 を有効にする処理を書きます。

ゲームオーバー時に再スタートボタンを表示する

再スタートボタン付きできちんと動作するゲームオーバー画面

再スタートボタンをクリックするとゲームがリセットされる

ゲーム状態を制御するためのブーリアン

次のレッスンでは、ボタンを使ってゲームの難易度を選べるようにしてみましょう。

レッスンのまとめ

CWC_Intro_5_3.mp4

CWC_U5.L3.S1.mp4

CWC_U5.L3.S2.mp4

CWC_U5.L3.S3.mp4

CWC_U5.L3.S4.mp4

CWC_U5.L3.S5.mp4

CWC_U5.L3.S6.mp4

CWC_U5.L3.S7.mp4

CWC_U5.L3.SRecap.mp4

このレッスンを終えると、次のことができるようになります。

SetActive を使用して UI 要素の表示、非表示を切り替える

スクリプト間通信とゲーム状態を使ってゲームオーバー時の画面を動作させる

Unity Version 2020.3