ポストプロセスエフェクト:Bloom

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Unity Technologies

ポストプロセスエフェクト:Bloom

ブルーム (Bloom) は、強烈に明るい光のように見えるため、シーンの雰囲気を高めるのには最適な方法です。

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1. ポストプロセスエフェクト:Bloom

このチュートリアルは、Unity 2019 LTS と Post-Processing 2.3.0 を使用して検証されています。




Bloom (ブルーム) は、強烈に明るい光のように見えるので、シーンの雰囲気を高めるのに最適な方法です。


High Dynamic Range (HDR) レンダリングでは、ブルームは Low Dynamic Range (LDR) 以上の明るさの部分にのみ影響を与えます。LDR を使用する場合は、しきい値を低くしないと効果が見えなくなります。適切に露光された HDR シーンでは、しきい値を 1 に設定することで、1 以上の値を持つピクセルのみが周囲のオブジェクトに光が漏れるようになります (画像 01) 。


画像 01:しきい値 1 以上のブルームが有効なエミッシブ (Emissives)

画像 01:しきい値 1 以上のブルームが有効なエミッシブ (Emissives)


2. シーンにブルームを追加する

Bloom (ブルーム) をシーンに追加するには、Project ウィンドウにある Post-process Volume Profile を開きます。


1. Bloom がまだリストに入っていない場合は、Effect > Unity > Bloom の順にクリックして追加します。


2. リストに表示されたら、有効になっていることを確認し、カテゴリーを展開して設定を表示します (画像 02)。


画像 02:Bloom プロパティ

画像 02:Bloom プロパティ


3. Bloom のプロパティ

Bloom (ブルーム) には、かなりの数の設定オプションがあります。以下は、Bloom と Dirtiness のプロパティです:


Bloom


  • Intensity:ブルームのフィルターの強さ

  • Threshold:このレベルよりも輝度が低い領域のピクセルをフィルタリングします

  • Soft Knee:しきい値の上下の間で緩やかに遷移します(0 = 固定されたしきい値、1 = 幅を持つしきい値)

  • Clamp:この値でピクセルに対する Bloom の量を制限します。値はガンマ色空間を使います(画像 03)

画像 03:ブルーム(クランプなし)とブルーム(クランプあり)

画像 03:ブルーム(クランプなし)とブルーム(クランプあり)



  • Diffusion: 光の拡散の度合いを表す設定です。最高の品質を得るためには、値が整数であることを確認してください。これにより、内部の反復回数が変化します。
    注意:この値をアニメーション化すると、認識されるデータに小さな乱れが生じる可能性があるため、アニメーション化しないことをお勧めします。

  • Anamorphic Ratio:ブルームのエフェクトに与える歪みの割合を設定。ブルームを歪ませてアナモルフィックな外観にします。負の値は縦方向の歪み、正の値は横方向の歪みになります。

  • Color:ブルームの色を決めます。

  • Fast Mode:このトグルオプションを使うことで、ブルームのクォリティを下げて、パフォーマンスを向上させます。一般的には、モバイルやローエンドのプラットフォームに推奨されていますが、ハイエンドの PC やゲーム機でも十分にパフォーマンスを向上させることができます。


Dirtiness


  • Texture:レンズにシミや埃を加える汚れのテクスチャで、レンズについた汚れを表現します。
    注意:この機能を最適化する一般的な方法は、レンズの汚れのテクスチャの解像度を低くすることです。

  • Intensity:レンズの汚れの度合いを設定。ブルームのフィルターでテクスチャ回折の強さを調整します。

4. まとめ

ブルームのポストプロセスエフェクトは、実際のカメラレンズの不完全さを偽造するのに最適なツールです。ライトに命を吹き込み、ネオンライトを際立たせます。


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