ポストプロセスエフェクト:Vignette - 2019.3
Tutorial
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Beginner
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+10XP
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10 mins
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(10)
Unity Technologies

Vignette(ビネット)は、視聴者の注意を画面の中央に集中させたり、エッジにソフトなフェード感を加えたりするのに便利なツールです。この用語は写真に由来しており、 Vignetting (ビネッティング) とは画像の端に向かって暗くなったり、彩度が落ちたりすることを指します。
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1. はじめに
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ビネット (Vignette) は、視聴者の注意を画面の中央に集中させたり、エッジにソフトなフェード感を加えたりするのに便利なツールです。この用語は写真に由来しており、Vignetting (ビネッティング) とは画像の端に向かって暗くなったり、彩度が落ちたりすることを指します。

画像 01:ビネットなしのシーン

画像 02:ビネットを使ったシーン
2. シーンにビネットを加える
ビネットをシーンに追加するには、Project ウィンドウにある Post-process Volume Profile を開きます。
- Vignette がまだリストにない場合は、Add Override > Post-processing > Vignette の順にクリックして追加します。
- リストに表示されたら、有効になっていることを確認し、カテゴリーを展開して設定を表示します。
3. ビネットのプロパティ
Vignette 内のプロパティ:
- Mode:選択肢は Classic モードか Masked モードです。Classic モードでは、ビネットの位置、形状、強度をパラメーター制御できます。Masked モードは、カスタムテクスチャマスクを画面上に乗せることで、ビネット効果を生み出します。このモードは、あまり一般的ではないビネット効果を得るために使用することができます。
Classic モードを使用した場合のコントロール: (画像 03)

画像 03:ビネットの Classic モードのプロパティ
- Color:ビネットのカラーを指定。透明度にはアルファチャンネルを使用します。
- Center:ビネットの中心点を設定します(画面の中心はデフォルトで 0.5, 0.5)。
- Intensity:画面上のビネットの量を調整します。
- Smoothness:ビネットの境界線の滑らかさを指定します。
- Roundness:ビネットの四角さを指定。値を低くすると、より角ばったビネットになり、値を高くすると円形になります。
- Rounded:このトグルは、ビネットが完全な円形であるか、あるいはその形状が現在のスクリーンのアスペクト比に依存するかを決定します。
Masked モードを使用した場合のコントロール:

画像 04:ビネットの Masked モードのプロパティ
- Color:ビネットのカラーを指定。透明度にはアルファチャンネルを使用します。
- Mask:表示されるビネットとして黒と白のテクスチャーマスクを使用することができますが、これにはシングルチャンネルの 8 ビットグレースケールテクスチャが必要です。
- Opacity:マスクの不透明度を指定します。
4. まとめ
ビネットは、画面の中央に注目を集めるだけでなく、Post Processing Stack (ポストプロセススタック) と組み合わせてさまざまな効果を生み出す、強力なツールとなります。ビネットは、双眼鏡やカメラのファインダーを覗いたときの感覚を再現したり、カメラの動きの速さからくるトンネルのような感覚を作り出すことができます。慣れてきたら、いろいろな設定を試してみてはいかがでしょうか。