VR パスウェイへようこそ

Tutorial

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Unity Technologies

VR パスウェイへようこそ

バーチャルリアリティ(VR)は、現在急速に拡大しているエキサイティングな市場で、これに関連する分野には多くのキャリアの機会が広がっています。この最初のチュートリアルでは、VR 開発の職に就くためのガイドつき学習体験である VR Development パスウェイの全容を網羅します。

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1. 概要

VR Development パスウェイへようこそ。この学習体験では、Unity と C# を使用した VR 開発に必要なスキルを身につけます。


本チュートリアルでは、VR Development パスウェイとは何か、誰を対象とし、どのように構成されているかを学びます。


2. VR Development パスウェイとは

VR Development パスウェイでは、VR 開発に向けた準備を行います。


以下のビデオでは、何人かの著名なクリエイターたちが、このエキサイティングな世界で働くとはどういうことなのかを語ります。



この学習体験を進める過程で、VR の世界に没頭し、業界に関する知識を深め、引き込まれるような魅力的な VR 体験を作り上げる方法を学びます。同時に、新しくユニークな VR プロジェクトでポートフォリオを充実させていきます。


ゲーム、エンターテインメント、建築、トレーニング、教育などの業界で VR が急速に普及しており、このスキルセットに対する需要はかつてないほど高まっています。Hired の調査レポート「2021 State of Software Engineers」によると、VR/AR エンジニアは最も報酬の高い開発者のうちの一人に入ります。


このコースを終える頃には、VR 開発の仕事に就く準備が整っていることでしょう。


3. この学習体験の対象者

VR Development パスウェイは、主に Unity を使ったプログラミングの経験がすでにあり、そのスキル で VR 体験を開発したいと考えている人を対象としています。


カスタムコードを使用しない、よりシンプルな VR 体験を作りたい方は、「Create with VR」コースを受講できます。プログラミングの知識は必要ありません。


VR 開発に携わりたいが、プログラミングのスキルがない場合は、Junior Programmer パスウェイを最初に完了するか、本パスウェイと並行して完了することをお勧めします。Junior Programmer パスウェイでは、このコースを完了するために必要なプログラミングの基礎が学べます。


ご自身のプログラミングスキルが本コースを完了するのに十分かどうかわからない場合は、事前評価テストを受けることができます。この小テストは、パスウェイの後半でプログラミングが必要となるチュートリアルの前に受けていただきます。


4. XR 全体における VR とは

学習体験に進む前に、XR の多岐にわたる世界の中で VR がどのように位置づけられているかを把握することが重要です。この理解を通じて、自身がどのような技術領域に関わっているのかを明確に認識できます。


XR


XR とは、以下のような現実世界とデジタルを融合させる技術全般を意味する言葉です:


  • VR - バーチャルリアリティ

  • AR - 拡張現実

  • MR - 複合現実

XR の X は、それぞれ VR、AR、MR の V、A、M の代名詞です。また、X は、まだ発明されていない未来の頭字語を表すこともできます!


VR


VR は、現実世界の環境を完全に置き換えたデジタル環境を作り出し、ユーザーをデジタル世界に没入させます。VR にはヘッドマウントディスプレイ (HMD) が必要で、ユーザーは 2 つのレンズを通して画面を直接見ることができます。


Unity で作られた素晴らしい VR ゲームの数々をご覧ください:


Immersive VR games made with Unity | Unity


AR


AR は、デジタルで作成されたコンテンツを、ユーザーの現実世界にオーバーラップさせるものです。VR とは異なり、AR のユーザーは自分の周りの現実世界を見ることができます。


Unity で作られた AR アプリケーションの一部をデモリールでご確認ください:


Unite Berlin - AR Keynote Reel


MR


MR は、AR や VR の要素を含むことができるため、3 つの中で最も広範な用語です。これらの技術は、現実とバーチャルの間に位置し、一方は現実の物理的環境、もう一方は完全なバーチャル環境であると考えるのが最も適切であると思われます。



このフレームワークでは、VR はバーチャル寄り、AR はリアリティ寄り、MR は両極の間のほとんどの領域を含むとされています。


現実的には、明らかに VR と言えるアプリケーションと、明らかに AR と言えるアプリケーションがあります。この 2 つの定義のいずれにもきれいに当てはまらないものは、通常 MR と呼ばれます。


例えば、下のデモ動画をご覧ください。見ている途中で、「これは VR なのか?これは AR なのか?」。 よくわからない場合は、MR と呼ぶのが無難でしょう!


Oculus Quest - Hand tracking on flat surfaces


このコースでは、純粋な VR に焦点を当てますが、MR や AR の他の技術やアプリケーションについても、途中で詳しく学習します。


AR にご興味がある方は、Unity Learn にたくさんのコンテンツが用意されているので、そちらをご覧ください。


5. VR 開発におけるキャリアの可能性

この学習体験では VR Development(VR 開発)と呼ばれていますが、以下のような様々な重複する職務に備えることができます:


  • VR 開発者(VR Developer)

  • VR デザイナー(VR Designer)

  • XR 開発者/デザイナー(XR Developer / Designer)

  • Unity 開発者(Unity Developer)

  • イマーシブエクスペリエンスデザイナー(Immersive Experience Designer)

  • XR プロジェクトのマネージャー/プロデューサー(XR Project Manager or Producer)

以下のビデオでは、何人かの著名なクリエイターが日々の仕事について語っています。



本コースでは、主に VR 開発と VR 開発者の役割に焦点を当てていますが、上記のどの仕事にも対応できるよう準備することができます。


6. パスウェイの構成

この VR Development パスウェイは、4 つのミッションで構成されています。



Create with VR(ミッション 1-3)


最初の 3 つのミッションには、「Create with VR」コース のコンテンツが含まれています。ここでは、プロトタイプを作成し、チャレンジ問題に取り組み、小テストを解きます。また、空白のデザインドキュメントから始まり、完全に機能するプロジェクトまで、独自の VR プロジェクトを最初から最後まで完了していただきます。


以下は、コース中に取り組んでいただくプロジェクトのスクリーンショットです:



パスウェイの「Create with VR」の部分は、プログラミングの知識を必要としませんが、プログラミングの知識を持つ人がスキルを応用するためのチャレンジと拡張の機会が含まれています。


さらに詳しく知りたい方は、「Create with VR」のプロモーションビデオをご覧ください:



Custom VR Development(ミッション 4)


パスウェイのミッション 4 では、プログラミングのスキルが要求されます。このミッションでは、まずコーディングアセスメントを行い、準備が整っていることを確認します。その後、3 つの新しい VR 環境にプログラミングスキルを適用することになります。


最初のプロジェクトでは、Unity の XR Interaction Toolkit API を拡張して、カスタムのインタラクション可能なオブジェクトを作成する方法をステップバイステップで説明します。



今回の 2 つ目のプロジェクトでは、VR エスケープルームの一部を開発することが課題です。ただし、ここではステップバイステップの指示はなく、プロジェクトの概要と 3D アセット、そしていくつかのヒントが与えられるだけです。その機能をどのように実装するかは、あなたの作業となります。



パスウェイバッジを受け取るために提出する 3 つ目のプロジェクトでは、最後に独自のポートフォリオ作品を 1 つ作成することになります。


専門スキル


ミッションを進める中で、専門的なスキルを身につけ、VR 開発業界でのキャリアに備えるために、何人かの著名なクリエイターの話を聞くこともできます。


7. VR ハードウェア要件

この学習体験を完了するために、VR ヘッドセットは必要ありません。ヘッドセットを使用できない場合は、XR Device Simulator を使ってプロジェクトをテストすることができます。また、マウスやキーボードを使って、ヘッドマウントディスプレイやコントローラーの操作と入力をシミュレートすることができます。


XR Device Simulator を使うのは難しく非効率的であり、プロジェクトを VR で十分に体験することはできません。できればヘッドセットを入手することをお勧めします。


この学習コンテンツは、Oculus/Meta Quest モデルで検証・テストされているため、いずれかのヘッドセットを使えばスムーズに体験できる可能性が非常に高いです。


Valve Index、HTC Vive、Windows Mixed Reality ヘッドセットや Oculus Rift モデルなど、OpenXR をサポートするものであれば他のヘッドセットも使用できます。すべてが正しく機能するはずですが、この学習コンテンツはこれらのデバイスで徹底的にテスト・検証されたものではありません。


8. このパスウェイに関与した人は?

VR Development パスウェイを作成する上で、さまざまな人が関わっています。


コアプロジェクトチーム


このパスウェイを通じて、さまざまなサンプルプロジェクトに取り組んだコアチームは、社内の Unity クリエイターと外部のスペシャリストの組み合わせでした。以下の方々には、特に感謝の意を表したいと思います。


  • Andrew Connell さんには、サンプルプロジェクトでお世話になりました(彼の YouTube チャンネルをご覧ください)。

  • VR ルームアセットを担当した Simone Rizio さん(ArtStation で作品をご覧いただけます)

XR Interaction Toolkit チーム


XR Interaction Toolkit とそのチームメンバーのおかげで、Unity での VR 開発が複数のデバイスにわたって実現しました。このチームは、学習コンテンツに組み込むための洞察とアセットを提供してくれました。


Unity で働く仲間たち


Unity には、VR 開発の持つ力と可能性に対してとても熱い思いを持っている人たちがたくさんいます。彼らのコミュニティとサポートが、この学習体験をより良いものにしてくれました。


9. 次のステップ

次のチュートリアルでは、お使いのコンピュータと VR デバイスに必要なソフトウェアをすべてインストールし、VR 開発のための設定を行います。これで VR を使った制作の準備は完了です。VR Development パスウェイをどうぞお楽しみください。


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